レーザ―治療が彼女の人生を変えた？
新技術が閉経後女性の性生活を蘇らせる

Puvlished August 06, 2015 FoxNews.com

腟萎縮は、腟の乾燥、炎症、かゆみ、性交痛や、排尿障害などの症状を引き起こします。これらの不快症状は、閉経後女性の60%に起こると言われており、治療には、エストロゲン補充療法が一般的に用いられますが、すべての女性に推奨できるものではなく、特に乳がん、子宮がんなどの既往の女性には安全性の面から使用できません。

34歳のリサ・エリオットさんは、乳がんを患い、がん再発防止のために抗エストロゲン薬であるタモキシフェンを投与していましたが、1年服用したのち、閉経後のような腟萎縮による不快な症状が出始めたのです。はじめは椅子に座る時にとても不快に感じた事から症状が出始めました。パートナーとの性生活はひどく痛みを伴うようになり、このことで、彼との関係にも大きな影響を及ぼすようになってきたそうです。ホルモン補充療法ができないため、腟のモイスチャライザーや潤滑油を試しましたが改善が見られず、ドクターの勧めでモナリザタッチレーザー療法を受けました。

リサ・エリオットさんは、この治療について、感想を述べています。
「初めは効果があるのかと懐疑的でしたが、3回治療を終え、その効果に本当に驚いています！
レーザーのプローブを挿入するときに、子宮がん検診を行う時のような痛みを少し感じることがありますが、レーザー照射そのものは全く無痛で快適ですし、照射後の痛みも全くなかった。モナリザタッチ治療のおかげで、長い間感じることができなかった自信を取り戻しました。なぜなら、パートナーとの関係が改善され、以前のように関係がうまくいかなくなるかもと心配する必要がなくなったからです」

シンシナティ・オハイオにあるキリスト病院の泌尿婦人科部長Dr.KARRAMは、モナリザタッチについて解説しています。
「モナリザタッチに使用するフラクショナル炭酸ガスレーザーは、顔や首の肌の再生治療として何年も使用され実績をあげており、最近、米国のFDA承認を取得しました。 治療は、プローブを腟に挿入しレーザーを照射します。無痛なので麻酔なしで約5分ほどで済み、6週間おきに3回治療、1年に1回メンテナンス治療を外来で行います。治療後は、24～72時間、性交渉を避けること位です。
レーザー照射は、コラーゲンの生成を促進、多くの細胞を生成し、グリコーゲンや線維芽細胞などが正常に循環するようになり、数日で、腟道はより柔軟で滑らかさを感じるようになります。
私の研究では、すべての症状において85～90％の改善率を示しています。これから、さらなる長期効果と安全性を調査すべく、これらの研究を現在進めており、もうすぐ完了するところです。